奈良時代の宮中で行われていた「元服の儀」は、男子が成人に達した事を周りに示すための儀式でした。童髪を改め、初めて冠をかぶる儀式を「初冠」といいますが、これが武家の時代になると冠の代わりに烏帽子を、江戸時代になると前髪を落として月代を剃るようになりました。これが次第に一般の庶民の間にも普及して、成人に達した事を祝うようになったようです。女子の場合は、垂れ髪を結い上げる「髪上げ」という、成人になった事を示す儀式がありました。元服は結婚の準備が調ったことを意味し、元服を迎えた男子は周囲から一人前の大人として扱われるようになったそうです。
◇成人式のしきたり
【成人式】は宮中の儀式を一般に普及させたものであり、特にしきたりといったものはありません。現在は1月の第2月曜日を成人の日として、満20歳を迎えた男女を祝う祝日となりました。【成人式】は各市町村で開かれます。出席の義務はありませんが、本人が法律的にも大人として扱われるようになる節目の儀式です。一人前の大人になったという実感を得るためにも、出来る限り出席しましょう。
◇成人式の服装
【成人式】には男性はスーツ、女性は振り袖で出席するのが一般的ですが、特に決まりがあるわけではありません。成人すれば正式な場に出ることも多くなるので、【成人式】を機会に礼装なども用意しても良いでしょう。一生に一度の晴れ舞台とばかり、あまり派手になり過ぎるのも困りますが、貸衣装などを利用して、普段着られない服装をしてみるのも良いかも知れません。
◇成人式のお祝い
両親からは式服を贈ることが多いようですね。男性にはネクタイや時計、女性にはアクセサリーやバッグなど、【成人式】にも使えるものを贈っても喜ばれるでしょう。身近な親戚や親しい間柄なら社会人が必要とする実用品か、現金を贈るのが一般的です。大体10,000円から20,000円を目安に。表書きは「祝御成人」「賀社会人」「御服地料」などとします。
◇お礼とお返し
お礼は本人が直接伝えるのがマナーです。口頭若しくはお礼状を本人が書きましょう。お返しは学生の場合は特に必要ありませんが、社会人の場合は手土産等を持って、お礼のご挨拶に伺う方が良いでしょう。
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